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エラー対処法

2024.08.14

三菱エコキュート エラーコード「C32」が表示された原因と対処法について

三菱エコキュートのエラーコード「C32」は、ヒートポンプの圧力異常に関連するエラーです。このエラーが発生すると、ヒートポンプユニットの内部で圧力が適正範囲を超えた状態であることを示します。圧力異常が発生すると、エコキュートの加熱機能が停止し、結果としてお湯が供給されなくなります。原因としては、冷媒ガスの不足や過充填、ヒートポンプの配管の詰まり、フィルターの汚れ、または内部部品の故障などが考えられます。この問題を放置すると、ヒートポンプユニットがさらに損傷する恐れがあるため、早めの対応が重要です。

原因

エラーコードC32が発生する原因は、主に以下の点が挙げられます。

  1. 冷媒ガスの不足または過充填
    ヒートポンプシステムは冷媒ガスを利用して熱を交換しますが、冷媒ガスの量が適正でない場合、システム内の圧力が異常になります。ガスが不足すると圧力が低下し、逆に過充填されている場合は圧力が上昇しすぎて、エラーC32が発生します。冷媒ガスの漏れや、誤った充填が原因となることが多いです。
  2. 冷媒配管の詰まり
    冷媒が流れる配管に詰まりが生じると、冷媒が正常に循環せず、圧力が異常になります。詰まりは、配管内に異物が入ったり、冷媒の劣化によって発生することがあります。これにより冷媒の流れが阻害され、システム全体の圧力がバランスを失います。
  3. ヒートポンプのフィルターの汚れ
    ヒートポンプユニットには空気を取り込むフィルターが搭載されています。このフィルターが汚れて詰まっていると、空気の流れが悪くなり、熱交換が正常に行われなくなります。その結果、冷媒回路内の圧力が異常になり、エラーC32が発生します。特に外部に設置されている場合、フィルターにはほこりやゴミがたまりやすいです。
  4. コンプレッサーの異常
    冷媒ガスの圧縮を行うコンプレッサーが故障している場合も、圧力異常が発生します。コンプレッサーが正常に作動しないと、冷媒ガスを適切に循環させることができず、システム内の圧力が過剰に上がったり、逆に低下してしまうことがあります。経年劣化や内部の部品の摩耗が原因となることが多いです。
  5. 冷媒漏れ
    冷媒が漏れていると、圧力が低下してエラーが発生します。冷媒漏れは配管の接続部分や配管自体の損傷によって引き起こされることが多く、漏れを放置するとシステムの効率が低下し、最終的にはエコキュート全体の故障につながることがあります。

対処法

エラーコードC32が発生した場合、以下の手順で原因を確認し、対処してください。

  1. システムのリセット
    まず、エコキュート本体の電源をオフにして、数分待ってから再度オンにします。これにより、一時的な圧力異常が解消されることがあります。リセット後に再びエラーが表示されない場合は、特に問題がない可能性もありますが、再発する場合はさらなる調査が必要です。
  2. 冷媒の確認
    冷媒の量が適正であるかを確認します。冷媒ガスの不足や過充填が疑われる場合は、専門業者に連絡し、冷媒の量を調整してもらいます。冷媒の漏れがある場合も、業者による修理が必要です。冷媒の扱いは専門知識が必要なため、自己点検や修理は避けてください。
  3. フィルターの清掃
    ヒートポンプユニットのフィルターが汚れている場合は、フィルターを取り外して清掃します。フィルターの詰まりは空気の流れを妨げ、冷媒の圧力異常を引き起こすため、定期的に清掃を行うことが重要です。清掃後、エラーが解消されるか確認してください。
  4. 配管の点検
    冷媒配管に詰まりや漏れがないかを確認します。冷媒配管はエコキュートの重要な部分であり、詰まりや漏れがあれば圧力が正常に保たれません。配管の点検や修理は、専門業者に依頼することをお勧めします。
  5. コンプレッサーの確認
    コンプレッサーに異常がある場合は、部品の交換や修理が必要です。コンプレッサーはエコキュートシステムの心臓部であり、故障するとシステム全体に影響を及ぼします。特に経年劣化が疑われる場合は、早めに専門業者に点検を依頼することが推奨されます。

注意点

エラーC32は冷媒や圧力に関連する深刻な問題であり、放置するとエコキュートの性能が著しく低下し、最終的にはシステム全体の故障を招く可能性があります。冷媒やコンプレッサーの問題は自己修理が難しいため、専門の修理業者に点検や修理を依頼することが重要です。また、定期的なメンテナンスやフィルターの清掃を行うことで、エラーの発生を未然に防ぐことができます。

まとめ

三菱エコキュートのエラーコードC32は、ヒートポンプ内の圧力異常に関連するエラーです。原因としては、冷媒ガスの不足や過充填、冷媒配管の詰まり、フィルターの汚れ、コンプレッサーの故障などが考えられます。対処法としては、システムのリセット、冷媒量の確認、フィルターの清掃、配管やコンプレッサーの点検が挙げられます。自己修理が難しい部分は専門業者に依頼し、早めに対処することでエコキュートの正常な運転を維持しましょう。

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