三菱エコキュートのC27エラーは、ヒートポンプの水流異常を示しています。具体的には、ヒートポンプ内の水の流れが正常でない場合に発生するエラーです。水流が正常でないと、システムが適切に冷却・加熱を行えず、運転が停止してしまいます。以下では、C27エラーの主な原因とその対処法について詳しく説明します。

C27エラーの原因

  1. 配管の詰まりや汚れ 配管に汚れやゴミが詰まっている場合、水の流れが悪くなり、C27エラーが発生します。特に、長期間メンテナンスが行われていない場合や、硬水地域で使用している場合は、スケール(カルシウムなどの堆積物)が配管内に蓄積し、水流に影響を与えることがあります。
  2. 循環ポンプの不具合 エコキュートには水を循環させるためのポンプが内蔵されています。このポンプが故障している、または異常動作していると、適切な水流が確保できず、エラーが発生します。ポンプの老朽化や内部の摩耗が原因で正常に動作しないこともあります。
  3. エア抜き不足 エコキュートの配管内に空気が混入している場合、水が正しく循環せず、水流異常として検知されることがあります。特に、新規設置後や配管の修理後にはエアが混入しやすく、これが原因でC27エラーが表示されることがあります。
  4. 水量不足 給水が不足している場合も、システムは水流異常を検知し、C27エラーが発生します。水道の供給に問題があったり、給水バルブが完全に開いていない場合などが原因となります。
  5. フィルターの目詰まり 水を取り込む際に、フィルターが詰まっていると水流が減少し、エラーが発生します。フィルターにゴミや異物がたまると、水がスムーズに流れなくなります。

C27エラーの対処法

  1. 電源のリセット 最初に試すべき対処法は、エコキュートの電源を一度切り、数分待ってから再度入れるリセット操作です。これにより、システムの一時的なエラーが解消されることがあります。リセット後もエラーが続く場合は、次のステップに進みます。
  2. エア抜き作業を行う 配管内に空気が混入している場合、エア抜き作業が必要です。エコキュートの配管内のエアを抜くには、マニュアルに従ってエア抜きバルブを開放し、空気が完全に排出されるまで作業を行います。この作業で水流が正常に戻ることがよくあります。
  3. 循環ポンプの点検 循環ポンプが正常に作動しているか確認します。ポンプが動いていない、異常な音がする、または水が適切に循環していない場合、ポンプが故障している可能性があります。この場合、専門の技術者に依頼してポンプの修理または交換を行う必要があります。
  4. 配管の清掃やフィルターの確認 配管やフィルターの詰まりが原因の場合は、清掃を行います。フィルターが汚れている場合、取り外して清掃し、異物を取り除いてから再装着します。また、配管内のスケールや異物の蓄積が疑われる場合は、業者に依頼して配管の洗浄を行ってもらいます。
  5. 給水バルブと水圧の確認 給水バルブが完全に開いていることを確認します。また、水道の水圧が低い場合は、水流が十分に確保できず、エラーが発生することがあります。水道の供給に問題がないか確認し、水量を十分に確保してください。
  6. 専門業者への依頼 上記の対処法を試してもC27エラーが解消しない場合、より深刻な問題が存在する可能性があります。循環ポンプや配管の内部に問題がある場合、専門業者による詳細な点検が必要です。特に、冷媒システムやヒートポンプの内部で不具合が発生している場合、早急に修理を依頼することが重要です。

まとめ

三菱エコキュートのC27エラーは、主に水流の異常が原因で発生します。原因としては、配管の詰まりや汚れ、エア抜き不足、循環ポンプの不具合、水量不足、フィルターの目詰まりなどが考えられます。対処法としては、電源のリセットやエア抜き作業、フィルターの清掃、循環ポンプの点検が有効です。これらの方法で解決しない場合は、専門業者に点検と修理を依頼することが必要です。定期的なメンテナンスを行うことで、エラーの発生を防ぐことができ、エコキュートの寿命も延ばすことができます。

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