エコキュートをお得に使う方法11選!節電できるポイントをご紹介
「エコキュートをお得に使う方法が知りたい!」
「エコキュートで節電できるって本当?」
節電はしたいけれど、エコキュートのことはよく分からないという方も多いでしょう。
エコキュートは瞬間式ガス給湯器に比べランニングコストが安く、光熱費を削減できる給湯設備といわれています。
ただし、仕組みを理解して上手に使わないと、かえって光熱費が高くなってしまうことも。
本記事では、エコキュートのメリットやお得に使う方法、節電するための注意点を詳しくご紹介します。
エコキュートの導入を検討されている方は、ぜひ最後までお読みください。
エコキュートの仕組み
エコキュートは、夜間にまとめて沸かしたお湯をタンクに貯めて使う貯湯式です。
これが、都度お湯を沸かして使う瞬間式ガス給湯器と異なる点です。
エコキュートは空気中の熱を利用してお湯を沸かすヒートポンプ給湯機で、少ない消費電力から大きな熱エネルギーを生み出します。
従来のガス給湯器の1/3のエネルギーでお湯を沸かせるため効率がよく、地球環境にもやさしい設備といわれています。
エコキュートは夜間に電力を消費するので、日中に比べて夜の使用料が安くなる特別な電気料金プランの契約がおすすめです。
多くのご家庭が選択している「従量電灯契約」は使用量に対して料金が加算されるプランなので、オール電化向けプランなどを上手に活用すれば、より電気代を抑えられる可能性があります。
エコキュートのメリット
エコキュートを活用するメリットは5つあります。
- 光熱費が安くなる
- タンクのお湯が災害時にも使える
- 自治体から補助金がもらえる可能性がある
- オール電化住宅に対応できる
- 環境にやさしい
それぞれ詳しく解説します。
光熱費が安くなる
エコキュートは空気中の熱を利用して効率よくお湯を沸かすため、消費電力が低いのが特徴で、従来の給湯器よりも必要とするエネルギー量が少なく、月々のランニングコストを削減できます。
夜間電力を使用して給湯するので、電気代の安い時間帯別電灯契約にして昼間の電気使用量を抑えれば、さらに電気代を節約できます。
電気代が高騰している昨今、光熱費を抑えたいと考えているご家庭も多く、エコキュートは強力なアイテムといえるでしょう。
タンクのお湯が災害時にも使える
貯湯タンクがあるエコキュートであれば、災害時に断水していても、非常用取水栓から水を使用できます。
タンクには数百リットルもの大量のお湯を貯めておけるので、数日間水道が止まったり電気が止まったりした場合も安心です。
水やお湯が使えない災害時は、調理や入浴などの日常生活に大きな支障をきたします。
エコキュートは、いつ起きるか分からない天災への備えとしても評価されています。
自治体から補助金がもらえる可能性がある
住宅購入時にエコキュートを設置すれば、国や自治体から補助金が交付される可能性があります。
この補助金は「給湯省エネ2024事業」といい、申請できるのは着工日が2023年11月2日~2024年12月31日までに該当する住宅です。
分譲・注文住宅の購入、リフォーム時のエコキュートの設置が対象で、条件に合致すれば新築に限らず、中古の戸建やマンションの購入時などに補助金をもらえる可能性があります。
ただし補助金の予算には上限があり、上限に達すれば交付受付が終了します。
2024年7月時点では予算の68%が残っているため、住宅購入を検討中の方はお住まいの自治体への確認がおすすめです。
参考:給湯省エネ2024事業
オール電化住宅に対応できる
エコキュートはガスを使わないため、オール電化住宅に欠かせない設備です。
オール電化住宅は災害に弱いといわれますが、貯湯タンクからお湯を取り出せるエコキュートは、災害時にも安心して使えます。
また、従来の給湯設備と比べて電気代が1/3程度に抑えられる点も大きな魅力です。
環境にやさしい
多くの電化製品は冷やしたり温めたりする際に二酸化炭素を排出します。
一方エコキュートに採用しているヒートポンプ技術は、再生可能エネルギーである空気中の熱を活用してお湯を沸かすため、二酸化炭素の排出量を抑えられます。
燃料を必要とせず空気中の熱エネルギーを利用するエコキュートは、二酸化炭素を排出せずに給湯できる画期的な設備です。
また、エネルギー効率がよく使用電力量も少ないので、地球環境にやさしい設備であるといえます。
エコキュートの電気代
エコキュートに替えるメリットの1つが電気代が安くなることです。
従来のガス給湯システムからエコキュートに切り替えると、月々の電気代を1/3カットできるといわれています。
各エリアのランニングコスト一覧をご確認ください。
エリア | 月平均(税込) |
北海道電力 | 約4,500円 |
東北電力 | 約4,000円 |
東京電力エナジーパートナー | 約3,100円 |
北陸電力 | 約3,500円 |
中部電力 | 約2,100円 |
関西電力 | 約1,700円 |
中国電力 | 約3,600円 |
四国電力 | 約3,700円 |
九州電力 | 約1,700円 |
沖縄電力 | 約2,300円 |
上記の金額は、お湯の使用量や沸き上げモード設定により異なります。
季節やお住まいの地域によっても金額は変わりますが、ご自宅の使用料と比較して平均より上か下か確認する目安になるでしょう。
エコキュートをお得に使う方法11選
ここからは、エコキュートをお得に使う方法11選をご紹介します。
- 省エネモードを使う
- 電気代が安い時間帯に使う
- 他の家電を使う時間帯を変える
- タンクの設定温度を下げる
- 自動沸き増し機能を停止する
- ピークカット設定をする
- 追い焚きではなく高温足し湯をする
- お風呂は間隔を空けずに入る
- 毎日新たに湯はりする
- 不在設定を使う
- エコキュートのタンクを大きめにする
お得な使い方を意識するだけで、月々の電気代が大きく変わります。
真似できる方法を取り入れて、少しでもお得に利用してください。
省エネモードを使う
エコキュートの省エネモードを使いこなせば、必要な量だけ沸かすことができて無駄がありません。
各社のエコキュートで省エネモードが設定されていますが、例として三菱電機の下表をご参照ください。
設定モード | 動作 | 集中湯量不足分わき増し | 湯切れ防止わき増し |
おまかせ | 省エネモード過去2週間の使用湯量を学習。最適なお湯の量を自動で沸かす。翌朝満タンにならないことがある。 | お湯の使用タイミングに合わせて不足が予測される場合は、昼間に自動でわき増しをおこなう。 | シャワー約1回分のお湯を昼間に自動で沸かす。 |
多め | 過去2週間の使用湯量を学習。「おまかせ」より多めに沸かす。 | シャワー約2回分のお湯を昼間に自動で沸かす。 |
参考:わき上げ制御-三菱電機
三菱電機の省エネモード「おまかせ」は過去2週間の使用量を学習し、最適な湯量を算出して夜間に自動で沸かします。
必要量以上に沸かし過ぎることがないため、電気代を節約できる機能です。
また、夜間に沸かした湯量が翌日足りなさそうな場合に、お湯が切れそうな見通しがたつと自動で沸き増しをおこなう機能があります。
洗い物やシャワーの途中で湯切れしてしまうことがないので、省エネモードにしていても快適に使用可能です。
ただし、省エネモードだと寒い時にお湯を多く沸かす、暑い夏はシャワーなので湯量を減らすなどの微調整ができません。
夏や冬の季節によって設定を変更し、湯量を調整するのがおすすめの使い方です。
電気代が安い時間帯に使う
電気代が安い夜間の時間帯に使うこともエコキュートのコストを抑える方法のひとつです。
例として、東京電力、関西電力、中国電力の料金プランをまとめました。
下表は東京電力の「スマートライフ」の料金プランです。
時間帯区分 | 1kWhあたりの料金(税込) |
午前6時~午前1時 | 35.76円 |
午前1時~午前6時 | 27.86円 |
東京電力の夜間と日中の料金と比較すると、夜間の料金の方が8円ほど安くなっています。
下表は関西電力の「はぴeタイムR」の料金プランです。
時間帯区分 | 1kWhあたりの料金(税込) | |
デイタイム(夏期:7/1~9/30) | 平日午前10時~午後5時 | 28.87円 |
デイタイム(夏期除く期間) | 平日午前10時~午後5時 | 26.24円 |
リビングタイム(生活時間) | 平日午前7時~午前10時平日午後5時~午後11時土日祝日午前7時~午後11時 | 22.80円 |
ナイトタイム(夜間時間) | 毎日午後11時~午前7時 | 15.37円 |
関西電力のデイタイム(夏期)の料金とナイトタイムの料金を比較すると、ナイトタイムが13円ほど安いです。
参考:はぴeタイムR-関西電力
下表は中国電力の「ぐっとずっと。プラン」の料金プランです。
時間帯区分 | 1kWhあたりの料金(税込) | |
デイタイム(夏季:7/1~9/30) | 平日午前9時~午後9時 | 46.46円 |
デイタイム(その他季:4/1~6/30・10/1~翌年3/31) | 平日午前9時~午後9時 | 44.40円 |
ナイトタイム | 平日午前0時~午前9時平日午後9時~午前0時 | 30.35円 |
ホリデータイム | 土曜・日曜・祝日、1/2~1/4、5/1、5/2、12/30、12/31の全日 | 30.35円 |
中国電力のデイタイム(夏期)の料金と比較すると、ナイトタイムとホリデータイムが16円ほど安くなっています。
いずれのプランも、同じ湯量を沸かすのであれば夜間や土日祝日に沸かすほうが圧倒的にお得なため、デイタイム(日中)に追加で沸かさないように使用湯量を調整するのが料金を抑えるコツです。
調整方法としては、洗い物をする際にお湯を流しっぱなしにしない、温度を低めに設定して使用するなどがあります。
貯湯タンク内の残量はタッチパネルで確認できるため、少ない時は洗濯・乾燥を夜間にするなど工夫してください。
他の家電を使う時間帯を変える
エコキュートを夜間に使っても電気代が下がらない場合は、その他の家電を日中に使い過ぎている可能性が考えられます。
電子レンジや洗濯機・乾燥機、エアコンなど消費電力の大きい家電を日中に使い過ぎると、エコキュートによる電気代の削減効果はあまり実感できないでしょう。
例えば、洗濯機や乾燥機の使用など、日中でなくてもいいものを夜間にシフトすると電気代を抑えられます。
一方、誰かが在宅していることや日中におこなう家事が多いご家庭であれば、太陽光発電と併用する方法もあります。
近年は各メーカーから太陽光発電と連携できるエコキュートが発売されています。
日中の電力を太陽光発電で補い、余った電力を夜間にエコキュートで使用すれば効率的な電力消費が可能になるでしょう。
太陽光発電と併用する場合は、お湯の沸き上げ時間がデイタイムに重ならないよう調節する必要があります。
タンクの設定温度を下げる
季節にあわせて貯湯タンクの設定温度を調節すると、電気代を無駄にせず給湯できます。
エコキュートで沸かしたお湯の各所への給湯は、水を混ぜて調温してから送る仕組みです。
貯湯タンクから蛇口までは配管を通るため、お湯の温度が3℃前後下がります。
ぬるく感じるとお湯を大量に使ってしまうことがあるため、適温に設定することが重要です。
水道水の温度は季節によって変わるため、夏場は「沸き上げ温度を下げる」または「沸かす湯量を少なめに設定する」と電気代も水道代も無駄にせず効率よく給湯できるでしょう。
一般的に、節電を意識しない場合の給湯温度は60度、節電を意識する場合の給湯温度は50度設定くらいが丁度いいといわれています。
沸かす湯量については、多くのメーカーで自動調節機能がついているため、導入予定のメーカーの機能をご確認ください。
自動沸き増し機能を停止する
エコキュートに「自動沸き増し機能」がついている場合は、停止しておくと電気代の節約になります。
自動沸き増し機能とは、タンクの湯量が不足しそうな時に自動で日中に沸き増しをする機能です。
デイタイム料金の日中に沸かすと電気代が割高になるため、なるべく日中に湯切れしないよう使用湯量を調節しましょう。
来客やシャワー・お風呂など途中で湯切れすると困る場合は、あらかじめ湯量の確認が必要です。
自動沸き増し機能を停止していても、もしお湯が足りなくなりそうであれば手動で沸かすこともできます。
ピークカット設定をする
エコキュートのピークカット設定をしておかないと、電気代が高額になってしまう可能性があります。
夜間の電気料金が安いプランの場合、単価が高い日中の時間帯は「ピーク」と呼ばれます。
契約している電気料金プランの「ピーク」の間は、お湯が少なくなっても自動沸き増しをしない設定が「ピークカット設定」です。
ご自宅のエコキュートにピークカット設定がある場合は活用し、ピークカット設定がない場合はピーク時間帯を外して沸き増ししましょう。
追い焚きではなく高温足し湯をする
お風呂のお湯を温める際は、追い焚きや自動保温ではなく「高温足し湯」がおすすめです。
追い焚きや自動保温は、タンク内の熱を使ってぬるくなったお湯を循環させて温め直す仕組みのため、その分タンク内の熱がなくなってしまいます。
高温足し湯はタンク内の熱いお湯をそのまま足すのでタンク内の熱は下がりません。
ぬるいお湯を循環させて温める追い焚きや自動保温より、高温足し湯のほうが省エネで経済的です。
自動保温をして浴槽の温度を保つご家庭も多いですが、エコキュートを導入しているのであれば、ぬるくなったと感じた時点で高温足し湯をしましょう。
お風呂は間隔を空けずに入る
ぬるくなったお風呂の温度調整には、いずれの方法でも多少はタンク内の熱を使うため、ぬるくなる前にお風呂に入ってしまうのが一番節約になります。
そのため、なるべく間隔を空けず、家族みんなで同じ時間帯にお風呂に入ることをおすすめします。
エコキュートのメーカーにもよりますが、保温は自動の場合が多いため、自動保温機能はオフにしましょう。
自動保温をオフにしても、湯船にふたをしておけば一定時間は温かさをキープできます。
ただし、自動保温をオフにして長時間経過するとお湯が完全に冷め、高温足し湯では十分に温まらない場合があります。
その場合は追い焚きか再度湯張りをしてください。
メーカーによって、入浴しながらゆっくり追い焚きするモードや、急速で追い焚きするモードがあります。
急速の追い焚きは消費電力が増えるため、水温が低い場合は再度湯はりをしたほうが省エネです。
毎日新たに湯はりする
前日の残り湯を追い焚きして再利用しているご家庭もありますが、エコキュートの場合は毎日新たに湯はりするほうが経済的です。
完全に冷めきったお湯をエコキュートの追い焚きで温め直すと、貯湯タンク内のお湯が不足したりお昼に追加で沸かす必要があったりします。
前日の残り湯がもったいないと感じる方は、洗濯など他の用途に活用するのがおすすめです。
不在設定を使う
旅行などで長期間お湯を使わないときは、沸き上げ運転を止める「不在設定」「休止設定」などがおすすめです。
設定期間は運転が⽌まり無駄な沸き上げをしなくなるため、電気代を節約できます。
帰宅前夜に運転を開始する設定にしておけば、帰宅日の日中からお湯を使えます。
エコキュートのタンクを大きめにする
エコキュートで最も避けたいのは、日中にタンク内のお湯がなくなり電気代が割高な日中にお湯を沸かすことです。
容量が大きい機種を選ぶと本体価格が10万円程度高くなりますが、より多く貯湯できるため、電気代のランニングコストを抑えられます。
4人家族の場合、タンク容量は370L・460Lが選択肢となります。
余裕をもって460Lにしておくと、湯切れを起こす可能性が低いでしょう。
また、世帯人数ぎりぎりのタンク容量にすると、こまめにお湯の残量を確認したり使用量を調整したりと手間がかかります。
使い始めてから不足することが分かったり、災害など不測の事態に湯切れを起こしたりする可能性も高いです。
湯切れを防ぐために、世帯人数にあわせて想定使用量よりも少し大きめのタンクを選びましょう。
エコキュートを使用する際の注意点
エコキュートを使用する際に注意したい点を4つご紹介します。
- 日中に湯切れをおこさないよう調整する
- 日中の電気使用量を減らす
- ピークシフトプランから切り替えを検討する
- タンクのお湯は飲用できない
節電を心がけているのになかなか電気代が減らないという方は、上記に気を付ける必要があるかもしれません。
日中に湯切れをおこさないよう調整する
エコキュートの最大の特徴は、電気代がお得な夜間に沸き上げたお湯を日中に使うことです。
電気代を節約するには、日中に湯切れをおこさないよう、夜間に沸かした湯量のやりくりが重要になります。
メーカーによっては、過去2週間から1週間の湯量を記憶して、最適な量を自動で沸かす機能があります。
日々の使用量が安定していれば問題ありませんが、日によって使用量が大きく異なるご家庭は注意が必要です。
沸かし過ぎたり、日中に湯切れをおこしたりする日がある場合、エコキュートのメリットを十分に享受できていない可能性があります。
夜間の貯湯量では足りず追加で沸かす必要にかられないよう、上手に調整することがエコキュートでの節電ポイントです。
日中の電気使用量を減らす
日中の電気使用量を減らす工夫も重要です。
エコキュートを導入する際に、エコキュート向け料金プランに契約する方がほとんどでしょう。
エコキュート向けの料金プランは、デイタイム料金が高く、ナイトタイム料金が安い傾向があり、日中の電気使用量が多いと以前よりも電気代が増えてしまいます。
日中に湯切れを起こさないのに電気料金が安くならないご家庭は、昼間の消費電力が多い可能性があります。
消費電力の大きい家電を使う時間帯を見直し、日中から夜間にシフトできる家事がないか確認しましょう。
日中に太陽光発電との併用を検討することもおすすめです。
ピークシフトプランから切り替えを検討する
現在ピークシフトプランを契約している場合は、電気料金プランの切り替えを検討しましょう。
ピークシフトプランは、夏季(7月〜9月)とそれ以外(10月〜6月)で電気料金のシステムが異なります。
どこの電力会社もピークシフトプランの新規受付は停止していますが、今もなお継続して利用されているご家庭は少なくありません。
夏季の午後1時~午後4時の電気料金が高くなるピークシフトプランは、エコキュートで日中お湯を沸かしてしまうと電気代が割高になってしまいます。
エコキュートを導入する場合は、ピークシフトプランから他のプランへの切り替えも視野に入れてください。
タンクのお湯は飲用できない
エコキュートのタンクに貯めているお湯は、飲用には適さないといわれています。
飲用に適した水質かどうかは水道法という法律で国が厳しく管理しており、エコキュートのお湯はこの基準を満たしていません。
エコキュートは水道水をタンクに貯めてから熱交換器でお湯にかえる仕組みで、貯湯タンク内のお湯は80度以上で保温されている場合が多いです。
その間に、水道水に含まれている消毒用の塩素が抜けてしまうため、タンク内のお湯は水道法に定められた飲料水としての水質基準を満たさないという判断になります。
飲用する場合は、必ず一度沸騰させてから使用してください。
エコキュートで節電するポイントは適切なプラン選び
電気代節約のためにエコキュートを検討する場合、適切な電気料金プランの選択は欠かせません。
エコキュートを導入しているご家庭は、夜間の料金が安いオール電化向けのプランを選択されているケースがほとんどでしょう。
しかし電力会社によっては、夜間料金がお得なプランが複数存在する場合もあるので、各ご家庭にあった最適なプランを選ぶことが重要です。
ご家庭のライフスタイルに沿うプランを選択し、一番お得な時間帯にエコキュートを稼働させることが、より効率的な電気代の節約に繋がります。
エコキュートの導入にあわせて、太陽光発電や蓄熱なども検討するのがおすすめです。
まとめ
エコキュートは空気中の熱を利用して、少ない消費電力で大きな熱エネルギーを生み出す給湯設備です。
従来のガス給湯器の1/3のエネルギーでお湯を沸かすことができ、月々の光熱費を抑えられます。
電力需要が少ない夜間帯にまとめて沸かしたお湯をタンクに蓄えて使うため、需要がピークになる昼間の電力消費の節減(ピークシフト)にも貢献できます。
また、非常時にタンク内のお湯を取り出し生活用水として利用可能で、飲料水の備蓄としても活用できるのがメリットです。
災害時もお湯が使える画期的なシステムは、地震大国である日本で重宝するポイントではないでしょうか。
現在、家の購入にあわせてエコキュートを導入すると、自治体の補助金がもらえる可能性もあります。
給湯器の新調を検討される方にはエコキュートがおすすめです。