エコキュート業者の選び方!比較するポイントを解説
「エコキュートにしたいけど、業者はどう選べばいい?」
「エコキュートの業者を選ぶポイントが知りたい」
ランニングコストを抑えてエコにお湯を使えて、災害対策にもなるエコキュート。
メリットも多いですが、設置や交換工事の作業は複雑で、専門業者への依頼が必要です。
エコキュートの工事の依頼先には、地域の電気店や家電量販店、ネット専門店などさまざまありますが、どのように業者を選べば良いのでしょうか?
この記事では、エコキュートの業者の選び方をお伝えします。
エコキュート設置工事の依頼先や業者比較のポイントもまとめているので、ぜひ参考にしてください。
エコキュート導入前のチェックポイント
エコキュートを導入するときは、最初に以下の3つを確認しましょう。
- 設置スペース
- 基礎工事の有無
- 電気契約プラン
上記を確認せずに動き出してしまうと、エコキュートを設置できず無駄足になったり、工事費用が予想を上回るほど高額になったりすることがあります。
基礎工事の要不要や自宅に導入可能かを、事前に確認してから決めると失敗せずにエコキュートを設置できるでしょう。
設置スペース
エコキュートを導入するときには、設置スペースを確保できるか確認しましょう。
エコキュートは以下の2つの設備を合わせて使用します。
- エコキュート本体+給水ユニット
- ヒートポンプユニット
一般的な大きさのエコキュート本体+給水ユニットは、幅70cm、奥行き750cm、高さ200cmほどです。
ヒートポンプユニットは幅90cm、奥行き36cm、高さ70cmほどあります。
給水ユニットとヒートポンプユニット、2つを設置できるスペースを確保しましょう。
モデルによっては薄型や省スペースのスリム型もあるため、設置場所に応じて検討するのもおすすめです。
基礎工事の有無
エコキュートの導入には以下のような工事が必要です。
- 基礎工事
- エコキュートの運搬・設置工事
- 配管工事
- リモコン交換工事
- 電気工事
なかでもエコキュートを置く土台を作る基礎工事は、日数と多大な費用を要する可能性があります。
すでにコンクリートスペースがあるお宅であれば工事不要の場合もありますが、現場で新しく基礎を打つ場合には数日かかります。
現場打ちの基礎工事の費用は現場に応じて異なりますが、2~4万円程度必要です。
設置を検討する場所に基礎工事が必要か確認しておくことで、出費や完成までの工事期間に心構えができるでしょう。
設置箇所によっては、リーズナブルな基礎工事を選択することもできます。
できるだけ費用を抑えたい場合は、見積時などに工事業者に問い合わせてみるのがおすすめです。
電気契約プラン
エコキュートは、深夜に電気を使ってお湯を沸かします。
夜間の電気料金が安いプランへの移行を考えておくと、より電気料金の節約につながります。
一方、深夜が安いプランに変更すると昼間の電気料金は割高になります。
日中の在宅時間が多い家庭では、電気料金が高くなるリスクがある事にも注意してください。
エコキュート業者の選び方
エコキュート設置業者の選び方のポイントには、以下の9つが挙げられます。
- 料金は明瞭か
- 対応は誠実か
- 有資格者が作業しているか
- 住んでいる地域での施工実績はあるか
- エコキュートに選択肢はあるか、在庫はあるか
- 保証は手厚いか
- 修理回数や金額に上限はあるか
- 口コミ評価はよいか
- 補助金のサポートをしてくれるか
料金や対応の誠実さに加え、施工実績や口コミなどの周りの評判も参考すると、後悔しない業者選定ができます。
料金は明瞭か
エコキュートの業者を選ぶ際には、料金のわかりやすさが重要です。
設置にかかる費用はエコキュート本体のほか、工事費も含まれます。
きちんと現地調査を行い、必要な費用をしっかりと提示してくれる業者を探しましょう。
料金の明瞭さを確認する具体的な方法として、以下をチェックしてみてください。
- 公式サイトやチラシで料金が公開されているか
- 見積書の本体価格や工事料金がチラシと相違ないか
- 見積書に「別途」や「工事一式」などあいまいな記載がないか
会社の公式サイトやチラシに販売価格や工事費用を明記している業者は、ある程度信頼できます。
チラシや公式サイトに記載の費用と、見積書に相違がないことも確認しましょう。
見積書には「〇〇費別途」という記載がなく、必要な工費がすべて含まれているかもチェックしてください。
あいまいな記載をしている業者は、工事後に高額な請求をする可能性があります。
工事を依頼する前に、追加費用の有無もしっかりと把握しましょう。
対応は誠実か
対応の誠実さもエコキュートの業者を選ぶ重要なポイントのひとつ。
誠実さを感じられるかどうかは、以下を確認してみましょう。
- 現地調査の実施
- 電話・来訪時の態度や言葉遣い
- 対応スピードの速さ
- エコキュート本体や工事についての知識の豊富さ
見積前であっても現地調査に来てくれる業者は、誠実な対応が期待できます。
無料の現地調査や現場の写真だけで見積もりをしてくれる業者もあるため、積極的に複数の業者に問い合わせ、比較してみるのがおすすめです。
電話や来訪時など実際の接客を受けての言葉遣いや態度、対応スピードもチェックしてください。
丁寧に、スピード感のある対応をできる業者は、故障やトラブルがあったときにも安心して任せられます。
エコキュートの寿命は10年と長く、長期的な付き合いになるからこそ業者の対応の良さは重要です。
有資格者が作業しているか
エコキュートの業者を選ぶ際には、有資格者が作業を行うかどうかも確認してください。
エコキュートの設置工事には、以下のような資格が必要です。
- 第二種電気工事士
- 給水装置工事主任技術者
- 排水設備工事責任技術者
- ガス機器設置スペシャリスト(GSS) ※1
- 液化石油ガス設備士 ※2
※1 ガス給湯器からエコキュートに交換する場合
※2 液化石油ガス(LP、プロパンガス)のガス給湯器からエコキュートに交換する場合
エコキュートの設置工事や電気工事には専門的な知識が必要で、無資格者が作業した場合は法律違反となります。
エコキュート本体は非常に重く、正しく設置できないと転倒やガス漏れのリスクもあります。
業者を選ぶ際には、必要な資格をきちんと保持した従業員を雇っている業者を選びましょう。
住んでいる地域での施工実績はあるか
居住エリアでの施工実績があるかも業者選びのチェックポイントのひとつ。
特に、耐塩害仕様や寒冷地仕様のエコキュートを設置する場合には、地域での施工実績がある業者を選ぶと安心です。
施工実績がある業者であれば、その地域で必要な対策や設置時のコツなどを把握しています。
スムーズな作業や的確な対処が期待できるため、住んでいる地域での施工実績を依頼前に確認しましょう。
一方、過度に対応エリアが広い業者は、工事自体を下請け業者に依頼している可能性が考えられます。
業者そのものは良くても、下請け業者の対応はイマイチなことも考えられるため、自社での工事かを確認しておくと安心に繋がります。
公式サイトで、実際に施工した写真や利用者の口コミを掲載しているか確認しておくのもおすすめです。
エコキュートに選択肢はあるか、在庫はあるか
エコキュートの業者選定時には、エコキュートの取り扱い数が豊富かどうかも確認しましょう。
扱っているメーカーやモデルが多いと、自分の家に最適なエコキュートの選択肢が広がります。
また、ある程度の在庫を確保できている業者であれば、欠品などで工事ができない事態も避けられる可能性が高いです。
取り扱っているエコキュートは、公式サイトで調べたり電話で問い合わせたりしてみましょう。
保証は手厚いか
保証やアフターサービスの手厚さも、エコキュートの業者選びの重要なポイントです。
公式サイトやパンフレットを参考にしつつ、以下の対応を確認しましょう。
- トラブル対応
- アフターケア
- 修理対応
- 設置業者独自の保証
トラブルが起きたとき、365日24時間受け付けてくれる業者が安心です。
ただ電話で受け答えするだけでなく、スピーディーに修理対応してくれるかもチェックしておきましょう。
業者によっては、メーカー保証以外に10年サポートなど独自の保証を付けています。
業者独自の保証では、以下のことを問い合わせておくと安心です。
- 保証内容は信頼できるか
- 保証会社を利用しているか
- 自社保証か
- 保証の対象要件
保証の手厚さに重きを置く人は、きちんと保証内容を確認してから契約してください。
修理回数や金額に上限はあるか
修理の回数や金額に上限を設けているかどうかも、エコキュート業者を比較する際のポイントのひとつです。
業者によっては「1回目はすべて無料、以降は有料」となっている業者もあります。
また修理保証の上限金額を超えた場合、費用は自己負担になるパターンもあるため注意が必要です。
使用年数が長くなると故障回数が増えていき、都度修理の料金を払うとなると出費はかなり高額になります。
修理回数や金額に上限のない工事業者を選ぶと、トラブルや修理の際も気軽にお願いできるでしょう。
口コミ評価はよいか
エコキュートの業者を比較するときは、口コミ評価の良さも確認しましょう。
実際に依頼した人の口コミや評判をチェックしておくと、自分が工事を依頼する時のイメージがしやすくなります。
Googleマップの口コミやランキングサイトなどがおすすめです。
ただし、すべての情報が正しいとは限らないため、過度に信頼せず、参考程度にとどめておきましょう。
補助金のサポートをしてくれるか
エコキュート業者を選ぶ際には、補助金申請のサポートを得られるかも重要なポイントです。
補助金は、個人ではなく業者が申請することになっています。
申請や手続きに関する最新知識を持っていて、滞りなく行ってくれる工事業者を選びましょう。
補助金の額は毎年変動するため、見積もり依頼時に今の補助金はいくらなのか問い合わせてみるのもおすすめです。
スムーズな返答があるなら、エコキュートの補助金申請に慣れているといえるでしょう。
エコキュートの設置はどこに頼む?
エコキュートの設置業者には以下が挙げられます。
- 地元の電気店
- 工務店・リフォーム店
- 家電量販店・ホームセンター
- 電力会社または系列会社
- メーカー直営店
- ネット専門店
それぞれの特徴をまとめたので、業者選びの参考にしてください。
地元の電気店
特徴・メリット | デメリット |
身近で安心感がある電気の専門家なので電気工事も安心 | 費用はやや高め販売数が少ない個人経営店はサービスに差がある24時間365日の対応はできないこともある |
地元の電気店は身近な存在で安心感があり、電気の専門家なので電気工事も安心して任せられるのがメリットです。
ただし、取り扱っている種類が少なく費用はやや高めの傾向にあり、サービスの良し悪しは店舗によるところが大きいです。
また個人経営の電気店は店舗ごとのサービス内容に差があり、24時間365日のトラブル対応ができないこともあるでしょう。
エコキュートに限らず、照明やエアコンなどさまざまな家電をお任せしている電気店が近所にある人には、おすすめの依頼先です。
工務店・リフォーム店
特徴・メリット | デメリット |
身近で安心感があるエコキュート以外の住宅の相談ができる | 費用はやや高め販売数が少ない工事は下請け業者が行うことが多いエコキュート単体の施工は実例が少ないことも |
工務店やリフォーム店、ハウスメーカーなどのエコキュート導入は、エコキュート以外の住宅の相談ができるのが大きな魅力。
家を建てたときのハウスメーカーにお願いできる場合、信頼関係がすでに築けているので安心感もあるでしょう。
一方、工事そのものは下請け業者が行うことも多く、工事費用は高くなりやすいのが難点です。
また住宅工事がメインなので、エコキュートの設置に不慣れな可能性もあります。
エコキュート以外のリフォームを考えている人や見知った業者にお願いしたい人におすすめです。
家電量販店・ホームセンター
特徴・メリット | デメリット |
知名度が高く、信頼できる店舗で相談ができる窓口がある店舗に行きやすいポイントなどが貯められる | 工事は下請け業者が行うことが多い本体はやや割高 |
家電量販店やホームセンターは店舗に足を運びやすく、知名度があって信頼できるのが特徴です。
店舗独自のポイントを貯めたり使ったりできるため、実質的な出費を抑えられます。
ただし、工事は下請け業者が行うのが一般的で、施工技術や品質は終了までわからないのがデメリット。
気軽に依頼ができる業者を探している人やポイントを利用・取得したい人におすすめです。
電力会社または系列会社
特徴・メリット | デメリット |
認知度が高く安心感がある機器のリース契約が可能分割払いが可能 | トータル費用が高め |
東京電力や関西電力、それらの系列会社でもエコキュートの設置が可能です。
有名電力会社もしくは系列店なので認知度が高く、大きな安心感があります。
機器のリース契約や分割払いが選択できるのも魅力ですが、費用総額はかなり高くなる点に注意してください。
多少費用がかさんでも、認知度が高く、安心できる業者を探している人におすすめします。
メーカー直営店
特徴・メリット | デメリット |
認知度が高く安心感がある本体やエコキュートの知識が豊富独自のアフターフォロー・保証がある | 本体費用・工事費用が割高 |
すでに導入メーカーが決まっていて、安心感のある工事を任せたいならメーカー直営店への依頼がおすすめ。
直営店なのでエコキュート専門のスタッフが在籍していて、知識も豊富です。
独自のアフターフォローや保証を導入している業者もあるため、トラブル発生時も不安が少ないのもポイント。
一方デメリットとして、本体費用や工事費用は比較的割高になることが挙げられます。
ネット専門店
特徴・メリット | デメリット |
価格が安い取り扱い種類が多いネット上で複数の見積もりがとれる | 業者の信頼性・安全性が不透明設置工事のクオリティ、トラブル時の対応が不安 |
ネット専門店は、なんといっても価格が安いのが大きなメリット。
手軽に複数の見積もりがネット上でとれるため、相見積もりしやすいのも魅力です。
一方で、施工業者の信頼性・安全性は不透明な点が大きなデメリットになります。
工事やトラブル発生時の対応に関しては、あらかじめ口コミなどで確認しておくと安心です。
費用を抑えてエコキュートを導入・交換したい人におすすめです。
エコキュートの費用
導入時と交換時の費用相場を解説するので、工事前の参考にしてください。
エコキュート導入の費用相場
エコキュートの導入にかかる費用は本体+工事費込みで、40〜60万円が相場です。
設置するエコキュートの大きさやグレードにより異なるほか、搬入確保が難しい場合にはもう少し値が張ることも考えられます。
エコキュートの導入には、基礎工事や電気工事など比較的大型の工事が必要になります。
導入に必要な最低ラインはおおよそ50万円と考えておくと良いでしょう。
エコキュート交換の費用相場
エコキュートの交換工事にかかる費用は、本体+工事費で30〜50万円が相場です。
基礎工事や電気工事が不要になるため、導入時と比較して安上がりになります。
ただし、エコキュートの性能によって新しく配管工事が必要になる場合は、導入費用とさほど差はないでしょう。
エコキュートの交換工事では、既設のエコキュートの撤去費が必要です。
配管や電気の工事はどこまで既存の設備を使えるかに左右されますが、30万以上の費用がかかると覚えておきましょう。
エコキュートの費用を安く済ませるコツ
エコキュートの導入・交換にかかる費用を安く済ませるコツは、以下の3つが挙げられます。
- 基礎工事にエコベースを使う
- 複数の業者から見積もりをとり、比較する
- 補助金を活用する
安くエコキュートを導入したい人は、基礎工事に「エコベース」を使うことを検討してみてください。
【エコベースとは】
- エコキュートタンクユニットや電気温水器の設置専用の組立コンクリート基礎
- コンクリートブロックを組み合わせるだけなので、簡単に基礎が作れる
- 耐久性に優れている
- 一般的な現場打ちの基礎と比較してリーズナブル
1万円ほどで準備できるエコベースもあり、基礎工事の金額を大幅に抑えられます。
ただし、地盤が緩い場所には設置できないため、使用できるかどうかは設置業者に確認しましょう。
複数社で見積もりし、比較して最も納得のいく業者にお願いすると後悔しない選択ができます。
「もう少し安くならないかな…」と考える場合には、積極的に相談しましょう。
必要な機能は落とさずコストが抑えられる機器の提案など、あらゆる角度からアプローチしてくれる業者に出会えるかもしれません。
要望に丁寧に答えてくれる業者であれば、信頼できるはずです。
また、エコキュートの設置・交換にあたって、補助金を活用できるかもチェックしましょう。
国の補助金により、最大13万円も割引になります。
補助金額は導入する設備により異なりますが、最低でも8万円の補助を受けられるため、積極的に利用しましょう。
エコキュートの見積もりのチェックポイント
エコキュート導入の見積もりを受け取ったときには、以下をチェックしてください。
- 工事の内容は明確か
- 「別途」記載がないか
- 過剰に購入を急がせていないか
工事の見積書は普段見慣れない人も多いため、どこをチェックすればよいか不明点もあるでしょう。
悪質な業者は「別途」表記などで逃げ道を作り、作業後に高額な請求を行うことがあります。
見積書のどこを確認すべきか事前に知っておくと、後悔しない業者選びができます。
複数社、相見積もりをとる
エコキュートの見積書は、複数の業者から相見積もりをとりましょう。
複数の業者の見積もりを比較すると、本体価格や作業工費の極端な価格の相違を発見できます。
また、それぞれの見積書の疑問点や不明点にも気付きやすくなります。
見積もりを依頼したときに、それぞれの業者の対応や雰囲気を比べられるのもメリットです。
工事の内容は明確か
見積書を受け取ったら、工事の内容が明確に書かれているかを確認しましょう。
工事費には、以下の項目が記載されているのが一般的です。
- 設置費用
- 基礎工事
- 既設撤去工事費
- 配管工事費
- 電気工事費
- 試運転費
- 交換工事費※
※すでにエコキュートを使っている場合
工事内容と金額を明確に細分化して記載している業者は、信頼度が高い傾向にあります。
項目がわからなければ、積極的に業者に確認することも重要です。
「別途」記載がないか
見積書には、過度に「別途」の記載がないかもチェックしてください。
別途記載にして、後々高額な工事費を上乗せして請求する悪質な業者も存在するため、追加工事のおおよその金額が明記されていると安心です。
詳細の記載がない「別途」が多い見積書や「工事一式」などあいまいな記載が多い見積書は妥当性に欠け、信頼度が低いです。
「別途」記載がある場合には、内容を問い合わせて納得したうえで工事をお願いしましょう。
過剰に購入を急がせていないか
見積もりの依頼や相談の連絡をした際に、過剰に購入を急がせる業者には注意が必要です。
具体的に、以下のような言動がある場合は慎重に判断してください。
- 今だけ特別価格です
- すぐ決めてくれるならこの金額でできます
購入を急がせる営業トークをする業者は、他社と比較させずに契約させたがっている可能性が高いです。
冷静になって見積書を確認したら、値引されているわけでなく、初めから高い金額を提示して割引されたように表示していた例もあります。
廉価部品の使用や工事の進め方に問題がある恐れもあるでしょう。
煽られるとつい「今日決めた方がお得かも!」と考えてしまいますが、一度冷静になって判断することをおすすめします。
エコキュート工事の注意点
エコキュートの工事では、以下の点に注意が必要です。
- 工事中はお湯や水が使えないことも
- 設置場所は慎重に選ぶ
- 交換工事は機種のサイズに注意
注意点を踏まえつつ、エコキュートの工事に備えましょう。
工事中はお湯や水が使えないことも
配管工事も必要になるエコキュートの工事は止水栓を閉めて作業することがあり、お湯や水が使えないことがあるため、注意が必要です。
作業時間は内容に応じて、以下のように異なります。
工事内容 | 所用時間 |
エコキュート本体の導入工事 | 6~7時間 |
基礎工事 | 現場打ち:2~5日エコベース:1~2日 |
交換工事 | 配管工事なし:3~7時間配管工事あり:6~7時間 |
上記すべての時間が断水になるわけではありませんが、配管工事中は断水状態になります。
お風呂はもちろん、水道やトイレも使えなくなるため、断水する時間を工事前に確認しておきましょう。
断水時間が長いようであれば、必要に応じてペットボトルやバケツなどにお水をためておくと安心です。
設置場所は慎重に選ぶ
エコキュートを設置する場所は、慎重に選びましょう。
以下のような場所はトラブルが発生する可能性があるので避けてください。
- 浴室から15m以上離れているところ
- 自宅・隣家の寝室の近く
- 狭い場所
浴室から15m以上離れているとエラーが表示され、エコキュートが使えなくなることがあるため、設置は避けましょう。
エコキュートが稼働するのは夜間です。
自宅や隣家の寝室とエコキュートの距離が近いと、就寝時に稼働音が気になる可能性があります。
エコキュートのヒートポンプユニットから出る低周波音は、非常に不快に感じる人が一定数います。
場合によっては、眠れなくなったり頭痛やめまいを感じたりするほど、深刻になることもあるようです。
また、壁と壁の間が狭い場所は音が反響しやすく、音を大きく感じやすくなります。
設置場所の検討時は、自宅の浴室・自宅や隣家の寝室との距離を確認して決めるのがおすすめです。
交換工事は機種のサイズに注意
エコキュートを交換するときには、使用中の機種と交換予定の機種のサイズを確認してから選びましょう。
エコキュートには、以下の3種類があります。
エコキュートの種類 | 一般的なサイズ | ||
幅 | 奥行き | 高さ | |
標準型(角型) | 60cm | 70cm | 200cm |
スリム型 | 100cm | 45cm | 200cm |
コンパクト型 | 44cm | 56cm | 190cm |
一般的に標準型(角型)は最も奥行きがあり、スリム型やコンパクト型は薄い形状です。
使用中のエコキュートがスリム型・コンパクト型の場合、土台の奥行きが標準型には足りない可能性があります。
製品や実際の設置スペースにもよるため、業者に確認してもらいましょう。
エコキュートを交換するタイミング
エコキュートの耐用年数はメーカーにより異なりますが、一般的に10年程度といわれています。
ヒートポンプユニットと貯湯タンクで耐用年数が異なります。
- ヒートポンプユニット:5〜15年ほど
- 貯湯タンク:10〜15年ほど
エコキュートのメーカー修理部品の保有期間は、製造終了後8〜10年です。
導入後10年と長く愛用できるエコキュートは、修理やメンテナンスで業者にお世話になることが多い設備です。
設置からメンテナンス・交換まで信頼できる工事業者を選ぶと、長く付き合えるでしょう。
エコキュートの修理費用
エコキュートの修理費用は、全額負担の場合10万円以上の出費になります。
メーカーの保証期間内は、修理内容によって無料で対応してくれることもありますが、保証期間を過ぎると費用がかかります。
保証期間は1〜5年ほどで、メーカーやユニットによって異なります。
修理か交換かは、故障したタイミングで検討すべきですが、繰り返し故障するなら早めに交換した方がトータルの出費を抑えられるでしょう。
岡山県のエコキュート補助金
現在岡山県で受けられるエコキュートの補助金は、国から交付される補助金のみです。
省エネ効果が高く環境にやさしいエコキュートは、導入負担を軽減するため国から補助金が交付されます。
ガス給湯器からエコキュートへの交換や、より性能の高いエコキュートへの交換で補助金が出ます。
2024年度の補助金は前年度よりさらに割引額が大きくなりました。
- エコキュート1台あたり基本8万円
- 性能に応じて2万円、4万円、5万円のいずれか加算
- 電気蓄熱暖房機(10万円)もしくは電気温水器(5万円)の撤去に応じて撤去補助費を加算
戸建て住宅では2台まで、共同住宅なら1台まで補助を受けられます。
加算措置は予算額に達した場合終了を予定しているため、早めに動くほど補助金を多く受けられる可能性が高くなります。
申請は施工業者や販売事業者が行うので、補助金について詳しく知りたい人は各業者に問い合わせてみると良いでしょう。
まとめ|口コミや評判を参考にしながらエコキュート業者を探そう
今回は、エコキュート業者の選び方をお伝えしました。
エコキュート業者は、料金の明確さや対応の誠実さで選ぶと後悔するリスクを避けられます。
保証の手厚さや地元での実績を確認できる業者は安心感があり、長期間使用するエコキュートの工事も任せられるでしょう。
残念なことですが、不明瞭な見積もりや工事費用で高額請求する業者もいくつかあるようです。
「今日だけ特別価格」や「すぐに決めてくれるとお得」という言葉に惑わされることなく、冷静に業者を選びましょう。
ぜひ、今回紹介した内容を参考にして賢く業者を選び、エコキュートを導入・交換してください。