ADVANTAGES
エコキュートのメリット
エコキュートを使うメリットを4つ解説します。
経済的なメリットに加えて、災害時に備えられる
仕組みもあります。
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光熱費が安くなる
まず、消費するのは電力のみでガス代がかかりません。
少ない消費電力で効率よくお湯を沸かすエコキュートは、従来の給湯システムに比べて電気代も抑えることが可能で、月々の光熱費が安くなります。
次に、夜間帯にまとめてお湯を沸かすため、夜間の電気料金が安いプランを契約すればさらに電気代が抑えられます。
お住いの地域の電力会社にもよりますが、エコキュートの毎月のランニングコストは、ガス給湯器の1/3程度に削減できるでしょう。エコキュートは基本的に、夜に沸かしたお湯を日中に使いますが、昼間にお湯が足りなくなった場合は追加で沸き増しをおこないます。
ただし、日中に沸かすと電気代が高くなってしまうため、湯切れをおこさないよう調整が必要です。
エコキュートを導入したからといって、消費電力の大きい家電を日中に使い過ぎると、かえって電気代が高くなる恐れがあるのでご注意ください。 -
災害時にタンクのお湯が使える
エコキュートはタンクにお湯を貯めておけるため、非常時にはタンクから取り出したお湯を生活用水として利用できます。
停電時はタンクのお湯がぬるくなってしまいますが、トイレを流す水や炊事洗濯には十分使えるでしょう。
また、電気水道ガスのライフラインのうち、一番復旧が早いのは電気といわれています。
電気が復旧すれば給湯器を稼働できるため、ガス給湯器よりも早くお湯が使えるようになります。災害が多い日本において、備えは必要不可欠です。
エコキュートがあれば生活用水の備蓄がかなうため、震災対策として大きな役割を果たします。 -
国や自治体から補助金が支給される可能性がある
エコキュートを設置すれば、国や自治体から補助金が交付される可能性があります。
条件に合致すれば、新築住宅に限らず中古住宅の購入やリフォームでも支給対象となるため、補助金を受けられる対象世帯の間口が広いことが特徴です。
支給対象は、新築の分譲住宅や注文住宅の購入、中古の住宅やマンションの購入、既存住宅のリフォーム時にエコキュートを設置するケースです。
基準を満たすエコキュートを設置する場合の補助金と、蓄熱暖房機や電気温水器の撤去時に支給される追加補助金があります。この施策の背景にあるのは、2050年までにCO2などの温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」へ向けた取り組みである「給湯省エネ2025事業」の開始です。
申請可能なのは2024年11月22日~2025年12月31日までに工事申請をおこなった住宅ですが、予算の上限に達すると受付は終了します。
補助金の基本金額は8万円です。
設置するエコキュートの機種によって支給額が異なり、各自治体で条件が変わるため、詳細はご自身でご確認ください。参考:給湯省エネ2025事業
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地球環境にやさしい
エコキュートは、ヒートポンプ技術で空気中の熱を使ってお湯を作るため、環境にやさしい給湯設備です。
従来のガス給湯器は、水を直接温めるために燃料を燃やすとき、地球温暖化の原因になる二酸化炭素を排出します。
一方エコキュートは燃料を燃やさないので、有害な二酸化炭素を発生させずにお湯を沸かすことが可能です。
エアコンや冷蔵庫などの一般的な電化製品が利用する冷媒であるフロンは、人工的に製造された二酸化炭素で、オゾン層を破壊する性質を持つため世界中で使用が規制されています。エコキュートのヒートポンプ技術で必要な冷媒は、自然界にある物質から熱を集めたり移動させたりするため、オゾン層を破壊しません。
この冷媒は「自然冷媒」と呼ばれており、工場で発生したものを再利用しているので、環境にやさしいといわれています。
また、エコキュートで導入されている給湯用ヒートポンプ技術は、ガス給湯器などの燃焼式給湯器と比べて、約35%の消費エネルギー削減と約50%の二酸化炭素削減効果が考えられます。
二酸化炭素排出量を削減しつつ省エネなエコキュートは、地球環境にも家計にもやさしい設備です。