エラー対処法
2024.08.16三菱エコキュート エラーコード「102」が表示された原因と対処法について
三菱エコキュートのエラーコード「102」は、主に「水位異常」を示すエラーです。このエラーが発生すると、給湯が正常に行われなくなる可能性があり、エコキュートのタンク内の水位に問題があることを示しています。エコキュートの運転には適切な水位が必要で、これに異常があるとシステムが自動的に停止し、エラーコードが表示されます。
原因
エラーコード102の発生原因として、以下のことが考えられます。
- 水位センサーの故障
エコキュートにはタンク内の水位を監視するためのセンサーが取り付けられています。この水位センサーが故障すると、実際の水位が適切であっても誤って「水位異常」と認識されることがあります。センサーの劣化や故障が原因となるケースが多く、センサー自体が正確に動作していない場合、エラーが表示されます。 - 給水不良
水道からエコキュートへの給水が適切に行われていない場合も、エラー102が発生することがあります。水圧が低すぎる、給水管に詰まりがある、あるいは給水バルブが閉まっている場合、タンク内の水が十分に補充されず、水位異常が発生します。特に水道工事や断水後にこの問題が発生しやすいです。 - 配管の詰まり
給水配管やタンク内部の配管にゴミやスケールが詰まっている場合、水の流れが悪くなり、タンクが適切に満水状態にならないことがあります。このような状態では、水位センサーが「低水位」を検知し続け、エラーコード102を引き起こします。 - タンクの空気混入
タンクや配管内に空気が混入していると、水位が正確に測定されず、センサーが誤作動することがあります。特に新しくエコキュートを設置した直後や、水を抜いた後に空気が残っていると、このエラーが発生することがあります。 - 水漏れ
エコキュートのタンクや配管から水が漏れている場合も、タンク内の水位が低下し続けるため、水位センサーが異常を検知してエラーが発生します。水漏れは配管やタンクの損傷が原因となることが多いですが、ジョイント部分の緩みなどによっても発生することがあります。
対処法
エラーコード102が発生した場合、次の対処法を試してください。
- リセットを試みる
まず、エコキュートの電源を一度切り、数分待ってから再度電源を入れてシステムをリセットします。この操作で一時的なシステムエラーが解消されることがあります。リセット後に正常に運転を再開できれば、問題が解決した可能性があります。 - 給水バルブの確認
給水バルブがしっかりと開いているか確認してください。バルブが半開きだったり、閉まっている場合、給水が不十分になり、タンク内の水位が適切に保たれません。バルブを完全に開けて、給水が正常に行われていることを確認しましょう。 - 水圧の確認
家庭内の水道水圧を確認し、水圧が適切であるかをチェックします。水圧が低すぎる場合、給水が遅れて水位異常が発生することがあります。水道工事や地域的な水道トラブルが原因で水圧が低下している場合は、工事が完了するまで待つか、問題が解消されるまでエコキュートを停止してください。 - 配管やフィルターの清掃
給水配管やフィルターが詰まっている可能性がある場合は、清掃を行ってください。ゴミやスケールが詰まっていると給水が不十分になり、水位異常が発生します。定期的にフィルターの掃除を行うことで、こうしたトラブルを未然に防ぐことができます。 - 空気の抜き取り(エア抜き)
タンク内や配管に空気が混入している場合、エア抜きを行う必要があります。取扱説明書に従って正しくエア抜きを行うことで、空気が排出され、水位センサーが正常に動作するようになります。特に新設後や配管修理後にはこの作業が必要です。 - 水漏れの点検
タンクや配管に水漏れがないか確認してください。水漏れがある場合は、速やかに修理を行う必要があります。小さな水漏れでも放置すると、タンク内の水位がどんどん低下し、エラーが継続的に発生する可能性があります。専門業者に点検と修理を依頼することが重要です。
注意点
水位センサーや給水システムの異常は専門的な知識が必要な場合が多いため、自己診断や修理が難しいと感じた場合は、三菱電機のカスタマーサポートや認定修理業者に連絡して、点検や修理を依頼することをお勧めします。また、定期的なメンテナンスを行うことで、水流や給水に関するトラブルを未然に防ぐことができます。
まとめ
三菱エコキュートのエラーコード102は、主に「水位異常」に関連するエラーであり、原因として水位センサーの故障、給水不良、配管の詰まり、空気混入、水漏れなどが考えられます。初期対処としてはリセットや給水バルブの確認、エア抜き作業などを試みることができますが、解決しない場合は専門業者による点検や修理が必要です。