エラー対処法
2025.12.03コロナエコキュート エラーコード「H29」が表示された原因と対処法について
CORONAエコキュート エラーコード「H29」の原因と対処法
CORONAエコキュートのエラーコード「H29」は、主にヒートポンプユニットの圧縮機過電流検知、または過負荷による停止を示しています。
これは、エコキュートがお湯を沸かすために稼働させるヒートポンプユニットの心臓部である**圧縮機(コンプレッサー)**に、定格以上の大きな電流が流れたため、機器を保護するために運転が緊急停止した状態を意味します。
考えられる主な原因
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圧縮機の電気系統の異常:
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短絡(ショート)や地絡(アースへの漏電): 圧縮機内部の巻線や配線でショートが発生し、過大な電流が流れた。
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インバータ基板の故障: 圧縮機を制御するインバータ基板に異常があり、不適切な電流を流してしまった。
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圧縮機自体の機械的な異常:
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圧縮機の焼き付き: 内部部品の摩擦が増加し、過負荷状態となって電流が急増した。
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電源電圧の異常:
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非常に稀ですが、エコキュートに供給されている電源電圧が一時的に不安定になったり、過度に低下したりした場合に、圧縮機が過電流を検知することがあります。
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配線の接続不良:
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ヒートポンプユニット内の配線や接続端子の緩み、腐食などにより、接触抵抗が増大し、過電流のような現象を引き起こしている。
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対処法
エラーコード「H29」は、ヒートポンプユニットの心臓部に重大な異常が発生している可能性が高く、お客様ご自身で解決できるケースはほとんどありません。専門的な知識と工具が必要なため、以下の手順で専門業者に連絡してください。
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電源のリセット(試行):
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まず、安全のためにエコキュートの**専用ブレーカーを「OFF」**にします。
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数分(5分程度)待ってから、再度ブレーカーを「ON」に戻し、エラーが解消されるか確認します。
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このリセットでエラーが消えても、すぐに再発する場合は、内部部品の故障が確定的なため、使用を控え、次のステップに進んでください。
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専門業者への連絡:
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電源リセット後もエラーが消えない場合、またはすぐに再発する場合は、速やかにお買い上げの販売店またはコロナサービスセンターに点検・修理を依頼してください。
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ヒートポンプユニットの圧縮機やインバータ基板の交換が必要になる可能性が高く、高額な修理費用が発生することがあります。
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専門業者への連絡時に伝えること
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エラーコード「H29」が表示されていること
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エコキュートの機種名と型番(ヒートポンプユニットや貯湯タンクに記載)
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エラーが表示された時期と、その時の状況(例:お湯を沸かし始めた直後、など)
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電源リセットを試した結果
その他
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経年劣化: エラー「H29」は、エコキュートの使用年数が長くなるほど発生しやすい傾向があります。設置から10年を超えている場合は、修理ではなく本体の交換も視野に入れる必要があります。
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保証期間: 故障箇所によっては保証期間内である可能性がありますので、保証書を確認してください。
「H29」エラーは、電気系統の重大な異常を示すため、ご自身での分解や修理は感電の危険性があり大変危険です。必ず専門の技術者に修理を依頼してください。
コロナ サービスセンター 修理受付専用ダイヤル(全国共通番号)
- フリーダイヤル: 0120-919-302
- 携帯電話・PHS (有料): 0570-550-992
受付時間: 24時間・365日
インターネット修理依頼:
その他お問い合わせ:
- コロナストアお問い合わせ窓口: 0120-567-221 (平日 9:00~17:00、土日祝日・年末年始・お盆休みを除く)
エラーコードと合わせて、ご使用のエコキュートの型番をお伝えいただくと、よりスムーズな対応が可能です。型番は通常、貯湯タンクの側面などに記載されています。
ご自身で修理を試みるのは危険な場合がありますので、専門業者にご相談いただくことを強く推奨いたします。
