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2025.10.26エコキュートとガス給湯器どっちが安い?10年比較してみた【2025年最新版】
🔥 エコキュートとガス給湯器どっちが安い?10年比較してみた【2025年最新版】
はじめに:給湯器選びで迷うあなたへ
お風呂やキッチンで毎日使う「お湯」。
そのお湯をつくる機械――給湯器は、家計にも環境にも大きな影響を与える存在です。
最近では「エコキュート」に買い替える家庭が増えていますが、従来の「ガス給湯器(エコジョーズなど)」と比べて本当にお得なのか、気になっている方も多いはず。
この記事では、10年間使ったときにどちらが安いのか? を徹底的に比較します。
また、費用だけでなく、メンテナンス・寿命・環境への影響・補助金なども網羅して解説します。
第1章 そもそも「エコキュート」と「ガス給湯器」の違いとは?
🔹 エコキュートとは
エコキュートは、電気を使って「空気中の熱」を取り込み、お湯を作るヒートポンプ式給湯器です。
「ヒートポンプ」とは、少ない電気で大量の熱を移動させる仕組みで、効率がとても高いのが特徴です。
家庭用では「夜間の安い電気(深夜電力)」を使ってお湯をためておくため、電気代を抑えられます。
冷媒として二酸化炭素(CO₂)を使うため環境にもやさしく、近年は補助金対象にもなっています。
🔹 ガス給湯器とは
ガス給湯器は、ガスを燃焼させて直接お湯を温める仕組みです。
「エコジョーズ」などの高効率モデルでは排熱を再利用し、従来型より約15%効率が良いといわれています。
都市ガスが使える地域では燃料費が比較的安く、瞬時にお湯が出るスピード感が魅力です。
ただし、プロパンガス(LPガス)地域では燃料単価が高いため、ランニングコストが上がりやすい傾向にあります。
第2章 初期費用の比較
| 種類 | 本体+工事費の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| エコキュート | 約40〜60万円 | 貯湯タンク+ヒートポンプ+設置費。補助金で5〜10万円引きも。 |
| ガス給湯器(都市ガス) | 約15〜30万円 | 設置が簡単で初期コストが安い。 |
| ガス給湯器(LPガス) | 約20〜35万円 | 機器は安いが、燃料費が高い。 |
つまり、初期費用はエコキュートのほうが倍近くかかるのが一般的です。
ただし、エコキュートは電気代が安く済む分、長期的には回収可能なケースも多いです。
第3章 ランニングコスト(年間光熱費)
🔸 モデルケース:4人家族、年間給湯使用量 約2,400L/月
| 給湯器タイプ | 年間光熱費の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| エコキュート(深夜電力プラン) | 約6〜8万円 | 電気単価が安い時間帯を活用。 |
| ガス給湯器(都市ガス) | 約9〜12万円 | 都市ガスは比較的安定。 |
| ガス給湯器(LPガス) | 約13〜16万円 | LPガス地域では割高。 |
つまり、年間で2〜5万円程度の差が出ることがあります。
10年で見ると、エコキュートが約20〜50万円ほどお得になる計算です。
ただし電気料金が値上がりした場合、この差は縮まることがあります。
第4章 10年間の総コスト比較(目安)
| 種類 | 初期費用 | 10年間の光熱費 | 合計 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| エコキュート | 50万円 | 約70万円 | 約120万円 | 補助金を使えばもっと安くなる可能性あり。 |
| ガス給湯器(都市ガス) | 25万円 | 約100万円 | 約125万円 | 都市ガス地域では大差なし。 |
| ガス給湯器(LPガス) | 30万円 | 約140万円 | 約170万円 | LPガス地域ではエコキュートが圧勝。 |
この結果を見ると、都市ガス地域ではほぼ互角、LPガス地域ではエコキュートが圧倒的に有利です。
第5章 メンテナンス・寿命の違い
-
エコキュート:寿命は約10〜15年。タンクやヒートポンプユニットの故障リスクあり。修理費は2〜10万円。
-
ガス給湯器:寿命は約10年。交換部品が比較的安価。修理費は1〜5万円。
どちらも10年前後で交換が必要になることが多いですが、エコキュートの方が大型部品が多く修理費が高め。
ただし、保証延長サービスやメーカー保証を使えば安心です。
第6章 補助金・助成金でエコキュートが有利!
2025年現在、国や自治体の省エネ補助金の対象に「エコキュート」が多く採用されています。
たとえば「給湯省エネ事業」では、エコキュート1台あたり最大10万円の補助が受けられるケースもあります。
自治体によってはさらに上乗せ補助があり、実質負担が40万円台まで下がることも。
一方、ガス給湯器にはほぼ補助金がありません。
第7章 環境への影響
エコキュートは「空気の熱」を利用し、エネルギー効率(COP)が約3。
つまり、1の電気で3倍の熱を生み出すことができます。
そのため、CO₂排出量を約50〜70%削減できると言われています。
一方、ガス給湯器は燃焼式のため、直接CO₂を排出します。
脱炭素化の流れの中で、今後はエコキュートが「標準化」していくと見られています。
第8章 使い勝手の違い
| 項目 | エコキュート | ガス給湯器 |
|---|---|---|
| お湯の出る速さ | タンクのお湯を使用。即時出湯可能だが貯湯量に限りあり。 | 瞬間的に加熱。使いたいだけお湯が出せる。 |
| 停電時 | 使用不可(非常用水としては一部使える) | ガスが使えれば利用可能。 |
| 寒冷地対応 | 寒冷地仕様あり。凍結対策が必要。 | 比較的安定。 |
ガス給湯器の方が「お湯切れの心配がない」点では便利です。
ただ、最近のエコキュートは貯湯量が増え、スマート制御で湯切れしにくくなっています。
第9章 どっちを選ぶべき?タイプ別おすすめ
| 住まいの条件 | おすすめ |
|---|---|
| 都市ガスが使える地域 | ガス給湯器でも十分。コスト差は小さい。 |
| LPガス地域 | エコキュートが圧倒的にお得。 |
| 太陽光発電を導入済み | エコキュート+昼間運転設定で最強の節約効果。 |
| 家族が多くお湯を多く使う | エコキュートのほうが効率的。 |
| 単身・共働き・留守が多い | 初期費用の安いガス給湯器も選択肢。 |
第10章 10年後の視点で考える
今後、電気料金とガス料金のバランスは変化していく可能性があります。
電力の再エネ化が進む一方で、都市ガス価格は世界的な資源価格に左右されます。
また、政府のカーボンニュートラル政策によって、電化住宅(オール電化)への移行が促進されています。
つまり、長期的に見ると「エコキュートが主流」になる可能性が高いのです。
第11章 実際のユーザーの声
💬「ガス給湯器からエコキュートに変えたら、電気代が月3,000円下がった!」
💬「冬の朝でもお湯がすぐ出て快適。音も静か。」
💬「停電時に使えないのがネック。でも非常用水としてタンクの水を使えるのは助かる。」
💬「プロパンガス地域なので、ガス代が高かったが、エコキュートで月5,000円節約できた。」
第12章 まとめ:10年で見た「本当のお得」は?
| 地域 | お得なのは? | 理由 |
|---|---|---|
| 都市ガス地域 | ほぼ互角 | 光熱費差が小さい。 |
| プロパンガス地域 | エコキュート | ガス代が高いため。 |
| 太陽光あり | エコキュート | 自家消費で電気代をさらに削減。 |
| 10年以上使う予定 | エコキュート | 長期利用で回収可能。 |
🧭 結論:10年でトントン、15年でエコキュートが勝つ
初期費用の高さを考慮すると、10年以内ではガス給湯器が有利なケースもあります。
しかし、長期的なランニングコスト・環境負荷・補助金を含めると、エコキュートが優勢。
特に「プロパンガス地域」「太陽光発電との併用」「補助金利用」が揃えば、
10年間で40〜50万円の節約も現実的です。
🏁 最後に
給湯器選びは「今の費用」だけでなく、「10年先の暮らし」を見据えることが大切です。
エコキュートは環境にも家計にもやさしい選択。
一方で、ガス給湯器は手軽でシンプル、初期コストが抑えられる選択。
あなたの家の地域・ライフスタイル・光熱費プランをもとに、
「どちらが自分にとってお得か」を一度シミュレーションしてみてください。
