エコキュートの補助金申請に必要な「Jクレジット制度」とは? 

エコキュートの補助金申請に必要な「Jクレジット制度」とは? 

仕組みや申請方法を解説

2024年2月29日に、「給湯省エネ事業2024の交付規定(案)が発表されました。また4月16日以降に契約されたエコキュート設置工事について、同事業の補助対象要綱に「Jクレジット制度」への参加表明が新たに追加されました。参加意思を表明しない場合は補助対象とならないため、補助金を利用してエコキュートを交換したい場合は必ずJクレジット制度への参加表明が必要となります

Jクレジット制度とは?

J-クレジット制度とは環境省、経済産業省、農林水産省が運営する制度で、温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証するものです。企業や地方自治体には温室効果ガスの排出量削減努力が求められますが、どうしても難しい場合にはこの「クレジット」を購入することにより排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資して埋め合わせができる(カーボンオフセット)という仕組みに利用されます。

カーボン・オフセットに用いる温室効果ガスの排出削減量や吸収量を信頼性のあるものとするために開始された国内のクレジット制度が「J-クレジット制度」です。

エコキュートなど省エネ設備や再生可能エネルギーの導入は温室効果ガスの排出削減に貢献することから、「給湯省エネ事業2024」ではJクレジット化の実施が前提とされており、補助申請には参加表明が必須となります

補助金申請にJクレジットへの参加表明が必須に

3月8日に発表された交付規定では、4月16日以降エコキュートの交換で補助金を利用する際には「給湯省エネ2024事業共同事業実施規約」への同意が必要となりました。同規約では「省エネ効果の情報提供」と「Jクレジット化の参加表明」が義務付けられており、申請時に記入がない場合は補助金申請が受領されません

参加表明の方法

申請時に同意が必要な「給湯省エネ2024事業共同事業実施規約」では、記入欄の一番下に「Jクレジット化の参加表明」についての項目があります。ここでは①(J‐クレジット事業実施団体に参加)を選択してください。②(地方公共団体又は民間団体等が管理するプログラムに参加)を選んだ場合は自身で参加するプログラムを探す必要があるため、該当するプログラムがない場合は必ず①を選択してください。